日記

2025年版『ヒックとドラゴン』レビュー|大人も心温まる感動作品

IRISEE22

こんにちは、IRISEE22です。先日、映画好きの猫マサくんに誘われて『ヒックとドラゴン』の最新作(2025年公開)を観てきました。
実は私、これまで一度もシリーズを見たことがなく、予備知識ゼロでの鑑賞でした(笑)

海外のファンタジーに登場するドラゴンといえば、火を吐き財宝を守る怪物や、人間に立ちはだかる敵として描かれることが多いため、怖い存在」といったイメージを持つ方も少なくないでしょう。

一方、日本では「竜(龍)」は水や自然を司る神聖な存在とされ、神社や祭礼でもたびたび登場します。

そのため、観る前は「文化の違いによってどんな物語になるのだろう」と少し身構えていたのですが……映画を観終えた後、その印象は大きく変わりました。


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日本の竜と海外のドラゴンの違い

「竜(龍)」と「ドラゴン」は、一見同じように思えますが、文化や歴史の中でまったく異なる存在として描かれてきました。

🌿 日本の竜

日本の竜は、長い胴体にヒゲや角を持ち、蛇のような姿をしています。
その力は水や雨を司るとされ、豊作や生命の恵みをもたらす守護神として信仰されてきました。
神社の境内にある「龍の彫刻」や「龍神信仰」はその名残で、畏敬と感謝の対象です。

🔥 西洋のドラゴン

一方、西洋のドラゴンは、巨大なトカゲや恐竜に似た体に、コウモリのような翼を持ち、火を吐く怪物として描かれます。
中世ヨーロッパでは、財宝を守ったり、人々を襲う危険な存在として恐れられました。
さらにキリスト教文化圏では「悪の象徴」とされ、騎士や英雄が退治すべき相手として物語に登場します。

🌍 共通点と大きな違い

どちらも「人間を超えた大いなる力を持つ存在」であることは共通しています。
ただしその捉え方は正反対で、

  • 日本の竜 → 守護や加護の象徴
  • 西洋のドラゴン → 人々に危険をもたらす存在

『ヒックとドラゴン』の魅力は、この「危険」とされてきた西洋的ドラゴンを、心を通わせられる仲間として描いた点にあります。
そのおかげで、従来のイメージをやさしくくつがえす物語になっているのです。


固定観念がくつがえされた瞬間

物語の主人公ヒックと、ドラゴンのトゥース。
言葉を交わさずとも心で通じ合う二人の関係は、観ているだけで心が温かくなります。

「ドラゴン=危険」という私の固定観念は、彼らの友情の描写によって自然に解きほぐされていきました。

この2025年版『ヒックとドラゴン』の感想を一言でまとめるなら――
「怖さから優しさへと変わる物語」
その変化が心に深く残り、大人の私たちにも響くものでした。


『ヒックとドラゴン』映画シリーズの歴史

原作はイギリスの児童文学。映画シリーズは2010年から始まり、世界中で愛されてきました。

  • ヒックとドラゴン』(2010年)
     弱さを抱えた少年ヒックが、偶然助けたドラゴン・トゥースと友情を育む物語。アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネート。
  • 『ヒックとドラゴン2』(2014年)
     成長したヒックがリーダーとしての資質を示し、失われた母と再会。世界興行収入6億ドル超の大ヒット。
  • 『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』(2019年)
     仲間を守るため「隠された世界」を探す旅へ。感動的な完結編としてファンの心に深く残りました。

アニメシリーズも充実

映画の人気を受けて、テレビアニメシリーズも制作されました。

  • 『バーク島の冒険』:第1作目の直後を描く物語
  • 『ヒックとドラゴン:新たな世界へ!』:第1作目と第2作目の間を補完

映画の世界観をさらに楽しむことができ、大人でも十分に見応えのある内容です。


世界的評価と人気

『ヒックとドラゴン』は、アニメ映画の金字塔といわれるほどの成功を収めています。

  • シリーズ累計興行収入は 15億ドル以上(約2,200〜2,400億円/為替レートにより変動)
  • 批評サイト「Rotten Tomatoes」では常に高評価を獲得
  • アカデミー賞・ゴールデングローブ賞でも長編アニメ映画賞に複数ノミネート

「子ども向け」と思われがちなアニメですが、大人が観ても深い感動を得られる作品として世界的に評価されています。


「弱さ」が「強さ」に変わる物語

ヒックや仲間たちは、それぞれに弱さや違いを抱えています。
しかし物語を通して、それぞれが成長し、弱さが強さへと変わっていきます。

お互いの違いを認め、尊重し合う姿は、観る私たちに「人との関わり方」を静かに問いかけてくれるようでした。キャラクターの一面が、自分と重なり意味が深いなと思うシーンも度々ありました。

最近の映画は昔に比べると刺激的な作品も多いですが、『ヒックとドラゴン』は心をじんわりと温めてくれる特別な作品です。

映画を観終わった後に、この感覚何かに似ているなと思ったのですが・・・

まだファンタジーの世界を全く知らなかった子どもの頃、テレビで『ネバーエンディング・ストーリー』を観た時のように純粋に感動したんですよね。こんな気持ちになるのは本当に久しぶりでした☆


まとめ

『ヒックとドラゴン 2025』は、大人から子どもまで幅広い世代におすすめできる映画です。

お子様は純粋にドラゴンやキャラクターに憧れるでしょう。また大人の方は今までの生き方を客観的に考えさせられることもあるかもしれません。

私自身もこの映画を観るまでは全く「ヒックとドラゴン」のことは知りませんでしたが、この機会に過去の作品にも興味を持ち始めました(笑)

この映画は忙しい人ほど、観た人の心にはきっとやさしい光を灯してくれるはず。自分の心や生きかたと向き合える切っ掛けを教えてくれる映画だと思います。

ご興味がある方は是非、映画館に足を運ばれてみてはいかかでしょうか?

では、今日はこのへんで失礼します。ブログを読んでいただきまして有難うございました。



『ヒックとドラゴン』公式サイトはこちら

公式の特報動画をご覧いただくと、映画の雰囲気がさらに伝わると思います♪

映画館で最新作を見た後は、ご自宅で過去のシリーズを楽しんでみませんか?

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熊本のおすすめ飲食店や、自然と寄り添う暮らしを綴っています。
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